引越しが決まって業者に依頼をしようとするとき、少しでも安くするためにはまずは見積もりを取ることが大切です。
各社の料金を比較することによって、金額がどんどん安くなっていくというのが引越し業界の定説となっています。
しかし、注意しておかなければ、見積もり時にこちらが不利になるという事例も多々あります。
以下のよくあるパターンを見て、しっかり対策しておきましょう!
初回の見積もりはかなり高め
ほとんどの引っ越し業者は、最初はだいぶ高めの金額を提示してきます。
筆者も引越し侍で一括見積もりをしたとき、最安と最高で3倍も違うケースがありました。
また、最初は高かったのに他社の見積もり金額を伝えると、いきなりその値段より下げるなど、とにかく最初は高めに提示される傾向があります。
これは引越し業者の中では当たり前になっていることですので、決して最初の提示金額で契約しないようにしましょう。
また、提示された金額を会社ごとにメモしておくことも大切です。
他の業者との値段交渉の際の材料として使えるので、値下げしてもらうためにも料金比較をするようにしましょう。
たくさん電話がかかってくる
ネットで一括見積もりすると、日中であればすぐに引っ越し業者から電話がかかってきます。
朝や夜に見積もり依頼した場合はメールがほとんどです。
仕事や学校で忙しい人にとって、たくさんの着信はわずらわしいですよね。
しかし、電話での交渉によってはネットの見積もり金額よりも格安にしてくれる業者もあります。
あまりにもしつこい場合は考えものですが、話だけでも聞いておくことに越したことはありません。
また、業者からは「ネットで入力した情報だけでは概算見積もりしか出せないので訪問させていただきたい」と言われるでしょう。
引っ越し業者が訪問見積もりしたい目的は以下の3つです。
・荷物の量を正確に把握する
・養生するエリアを確認する
・トラックが停められるか道幅を確認する
引っ越し業者はこれらの詳細が確認できないと正確な見積もりを出せません。
また、こちら側も引っ越し当日に「運べない」とか「追加料金がかかる」と言われても困るので、必ず訪問見積もりしてもらいましょう。
タンスや棚のサイズを聞かれる
一括見積もりのときに大きい家具があるかないかを入力しますが、業者によっては電話で詳しいサイズまで聞かれる場合があります。
家具のサイズは測っておくにこしたことはありませんが、見積もり時にわざわざサイズまで報告しなくてもよい業者もたくさんあります。
基本的には引っ越し業者さんが計測してくれるので、自分で測るのがメンドーという人は訪問見積もりのときにお願いしましょう。
訪問見積もりではなく電話だけで見積もりを済ませたいという人は、だいたいのサイズだけでも伝えられるようにしておくと良いでしょう。
サイズの伝え方は、
「だいたい何センチ」
「たたみ○畳分くらい」
「分解しなくてもエレベーターに入る」
など、業者が家具を運ぶときに必要そうな情報をざっくり伝えれば大丈夫です。
運ぶ家具の数を増やすのは厳しい
見積もりをもらうとき、どの業者でもまずは家具の大きさや個数を聞かれます。
冷蔵庫やタンスなどの大型家具はもちろん、楽器などの趣味のものや折りたたみイスなど、とにかく段ボールに入らないものはすべて申告しましょう。
引っ越し当日に「やっぱりこの家具も追加で」とお願いすると、料金がアップする場合もあります。
追加料金だけならまだマシで、大きい荷物だとトラックに入らなくて「運べません」と運搬を断られることも。
段ボールに入りそうな家具、入らなさそうな家具などはしっかり分けておき、最初の見積もりの時点で家具の個数を把握しておきましょう。
もし、大切なもので持ち運びができるものは、自分で持っていくというのもアリです。
ダンボールは受け取ったら最後
引っ越し業者が決まったら、引越しの数日前までにダンボールを届けてくれます。
引っ越し業者の中には訪問見積もりに来たときに段ボールを無理やり置いていく業者がいますが、そのような場合はゼッタイに断りましょう。
もし、ダンボールを置いていった業者ではない他の業者と契約した場合、ダンボールの返還を求められることがあります。
その際の送料などを請求されるケースや、最悪の場合はダンボールの買い取りを迫ってくる業者も。
ダンボールは契約した業者からのみもらうようにしましょう。
逆に言えば、ダンボールがまだ届いていない段階であれば、引越し依頼もキャンセルしやすいです。
もし、業者を決定したあとにどうしてもキャンセルしなければならなくなった場合は、ダンボールが届く前に申し出ることをおすすめします。
断りもなく勝手に部屋を歩きまわる
これは訪問見積もり限定の話ですが、見積もりに来た業者の人が、断りもなく勝手に部屋をウロウロ歩きまわる営業マンもいます。
中には汚い靴下のまま部屋の中を歩いたり、外に置いたであろうカバンをそのまま部屋に置かれてしまったりなども。
いくら家具のサイズなどを見てもらうためとはいえ、勝手に歩き回られたり、部屋が汚されるようなことをされたりしては困りますよね。
そのような対応をしてくる業者は、引越しを決めたとしても、実際の引越しの際に顧客対応が良いとは考えにくいです。
きちんとした業者はちゃんと断りながら家具サイズ等を測ってくれるので、業者はしっかり選びましょう。
「時間の指定がなければ安くします」
引越しはなるべく午前中のうちに済ませたいというお客さんが多いため、引越し業者としてはなるべく午後の時間も埋めておきたいところ。
そこで、業者の方で自由に時間を決めていいならば、そのかわりに値段を安くしますといったものです。
引越しする時間がいつでもいいという方にはぴったりなサービスですが、こういった場合、まず午前中に行われることはありません。
せいぜい昼過ぎか夕方頃の作業スタートと考えておいた方が良いでしょう。
夜になっても業者が帰ったあとの荷ほどき作業が終わらない可能性が高いですが、それでもかまわないといった人向けのサービスになります。
また、最初から時間帯はいつでもいいと考えているのなら、自分から「時間指定はないので安くしてほしい」と提案してみるのも有効です。
「こんなに安い業者は他にはない」
見積もりをお願いして即決はせずに「他の業者の見積もりを見てから決めます」と言ったら「こんなに安いところは他にないですけどね」と感じ悪く言ってくる業者もいます。
そのときの見積もりがどんなに安かったとしても、それよりも安いところはないという保証はどこにもありません。
即決させるための業者の常套手段なので、こういった言葉には惑わされず、きちんと他の会社からも見積もりを取ってから落ち着いて業者を決めましょう。
以上、引っ越しあるある〜見積もり依頼の罠 編〜でした。
ほとんどの引越し業者は「定価」というものがないため、最低でも3社くらいは見積もりをもらって料金を比較し、ぼったくられないようにしましょう。
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