住みたい部屋が決まったけど、賃貸を契約するときの初期費用って気になりますよね。
初期費用の相場や安くするコツをまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
物件を契約するときの初期費用
敷金
敷金は、自分がその物件を退去するまでに預けておくお金ですね。
退去する際、原状回復費用として使われることが一般的ですが、家賃を滞納してしまったときも敷金から支払われることもあります。
家賃の滞納がなかったり、退去時に物件をきれいな状態にできていれば、敷金は使われることなく戻って来ますよ。
退去時に少しでも多く戻ってくるように、賃貸に住んだら普段から床や壁を傷つけないように注意しましょう。
相場は家賃1ヶ月分ですが、物件によっては2ヶ月分だったり半月分だったり、敷金がない物件も存在します。
敷金がないと最初はお得ですが、退去時に原状回復費用として別途お金が請求されることもありますので、注意してください。
礼金
敷金と同じくらいよく聞くのが、礼金だと思います。
礼金は、その物件のオーナーや大家さんにお礼として支払うお金のことです。
敷金と違うのは、返却されないこと。
こちらも相場は家賃の1ヶ月分となっています。
礼金が不要なアパートも多いので、初期費用を少しでも抑えたい方は礼金ゼロ物件を選びましょう。
そういった物件は長いこと誰も住んでいなかったり、大家さんが早く部屋を埋めたがっている可能性があります。
不動産屋に頼んでみると礼金ゼロの条件でも物件を探してくれるので、ぜひ活用してみましょう。
前家賃
初めて賃貸を利用する人は、前家賃という言葉は聞いたことがないかもしれません。
賃貸の家賃は基本的に前払いとなっています。
そのため、物件契約時に前もって1ヶ月分を払っておく必要があるのです。
例えば、8月の半ばに物件を契約したとしたら、8月の残りの日数分の家賃と、9月分の家賃をまとめて払うことになります。
この9月分の家賃を契約時に払うのが、前家賃制度です。
契約時に慌てないよう、しっかり覚えておきましょう。
日割り家賃
前家賃の項目にも出てきましたが、月の途中から物件を契約した場合、日割り家賃が発生します。
家賃は基本的に1か月単位で支払うものですが、月の途中の契約なら「契約した日から月末まで」の家賃だけで済むからです。
たとえば20日に物件の契約をした場合、月末の31日までの12日分の家賃を契約時に支払うことになります。
日割り家賃は、1ヶ月分の家賃をそのまま日数分で割る計算なので、簡単に金額が出せますよね。
どのくらいの金額になるのか、契約時に計算して確認しておきましょう。
仲介手数料
賃貸契約時にネックになるのが、この仲介手数料。
「物件を紹介してくれたことに対するお金」なので、不動産を利用すれば必ず発生するお金です。
相場は家賃の1ヶ月分となっていますが、実はここに落とし穴があります。
仲介手数料は「宅建建物取引業法」という法律によって「賃料の1ヶ月分」が上限とされていることはご存知でしょうか。
そして、その仲介手数料は貸主が50%、借主が50%と半分ずつ払うことが原則となっています。
しかし、ほとんどの賃貸契約書には「借主が1ヶ月分払います」と記載されているのです。
そのため、この契約書にサインをしてしまうと、本来は家賃0.5ヶ月分で済むはずの仲介手数料ですが、家賃1ヶ月分を払わないといけなくなってしまいます。
多くの人はこれを知らず、「仲介手数料は家賃1ヶ月分が当たり前」と思い込んでしまい、そのまま契約書にサインしてしまうケースが後を絶ちません。
賃貸契約の際は「仲介手数料は原則家賃の0.5ヶ月分」であることを確認してから契約しましょう。
ネットで「賃貸 仲介手数料なし」と検索すると、手数料ゼロの物件がたくさん出てきますよ。
火災保険料
火災保険料は文字通り、物件が火事になった際のための保険金です。
必ず加入する必要があり、相場は2年で1~2万円くらいとなっています。
火災保険料に関しては、値引きや免除がされませんので、必ず払うことになるお金と思っておいてよいでしょう。
鍵交換費用
その物件に以前住んでいた住人が、こっそり合鍵を作っていないとも限りません。
そういった鍵のトラブルを避けるために、賃貸においては基本的に契約時に鍵を取り替えます。
新築であっても、内見の際などに何度も鍵が他人に渡っていますので、万が一のことを考えて鍵を交換するようです。
相場は物件によって違いますが、シンプルなもので1万円前後、オートロックやディンプルキーなどになると2万円ほどです。
もし「鍵交換しないでそのまま使いたい」という場合は、交渉次第で可能かもしれません。
しかし、安全面を考慮して契約時には鍵交換を行うことをおすすめします。
特に女性は必ず鍵交換をしておきましょう。
保証金
賃貸物件を借りるには、連帯保証人を立てるか、家賃保証会社などにお金を払う必要があります。
連帯保証人には両親や親族、親族がいない場合は年上の親しい人などが一般的ですよね。
しかし、昨今は保証人なしで家賃保証会社に依頼するというのがベーシックになってきています。
物件にもよりますが、相場は1~2万円くらいです。
初期手数料を安くする裏ワザ
初期手数料には何かとお金がかかり、どうしても出費が高額になってしまいます。
しかし、できることなら安く済ませたいですよね。
初期手数料を安くする方法がいくつか紹介します。
敷金礼金ゼロの物件を探す
まず最初に考えてほしいのが、敷金と礼金をタダにすることです。
敷金・礼金ゼロ物件はそこまで珍しくありません。
仮に家賃が7万円だったとして、敷金も礼金もゼロになれば14万円の節約になります。
片方だけがゼロでも7万円が浮きます。
家賃1ヶ月分はとても大きいですよね。
賃貸検索サイトでも「敷金礼金ゼロ」の条件で探せるサイトはたくさんありますし、不動産でそのように探してもらうことも可能です。
仲介手数料ゼロの物件を探す
仲介手数料は本来家賃の半月分でいいということでしたが、それでも高額なことには変わりありません。
家賃が7万円の物件だとしたら、3万5千円の出費なので、少ないお金ではありませんよね。
仲介手数料は基本的にどんな場合も発生してしまいますが、中には「仲介手数料無料」という物件があります。
人気がなく、ずっと空室のままになっている物件は、大家さんが仲介手数料を全額負担していることがあるのです。
あるいは、不動産会社が物件を所有している場合、「自社物件」として仲介手数料をとらない場合もあります。
筆者が引っ越ししたときも敷金・礼金・仲介手数料が0円になるトリプルゼロ物件ばかり探していました。
フリーレント物件を探す
フリーレント物件というものをご存知でしょうか。
契約して最初の数ヶ月間は家賃が無料になったり、家賃が半額になる物件です。
無料になる期間は物件によって異なりますが、短くて1ヶ月、長いものは6ヶ月になる場合も。
たった1ヶ月分だけでも、家賃が浮くのはかなりの節約になりますよね。
賃貸検索サイトでもフリーレントの条件で探せるサイトは増えていますし、うまく見つからなければ不動産屋に頼んでみましょう。
ただし、一定の期間内に解約してしまうと、違約金が発生してしまう場合があります。
フリーレントを契約する際には、事前にしっかりと内容を確認しておきましょう。
以上、賃貸の初期費用まとめでした。
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