村八分(むらはちぶ)になった人は皆こう言っている。
「まるで生き地獄だ・・・。」
近所の人たちから無視されたりイタズラされたりする村八分は今の時代でもたくさんあります。
そこで今回は、
・実際に起きた村八分事件について
・村八分とはどんなことをされるのか
などをまとめてみました。
こんなところにはゼッタイに引っ越ししないようにしましょう。
引越ししてはいけない村八分エリア
第1位 村八分で5人も死んだ村
場所:周南市金峰(山口県)
ある家族はココに引っ越ししました。
するとクルマのホイール(タイヤ)のナットをゆるめられたり、農機具に火をつけられたそうです。
極めつけは飼い犬のエサに農薬を入れられたとのこと。
2013年、村八分に耐えきれなくなった男性は、村の住人5人を殺してしまいました。
当時、テレビでは連日この復讐劇のニュースばかりでしたが、今も事件にならないだけで村八分に悩んでいる人はたくさんいるかもしれません。
第2位 自治会費ドロボー村
場所:天理市(奈良県)
ある夫婦が天理市に引っ越ししたのですが、地域の集まりや祭りなどに参加させてもらえませんでした。
また、自治会費を払っていても回覧板は回ってこないし、市の広報誌ももらえなかったとのこと。
我慢の限界を超えた夫婦は自治会費の返還を求めましたが自治会は拒否したため、2017年に人権救済を申し立てました。
そして2018年8月、「不合理な差別的取扱いで人権侵害にあたる」として、自治会に是正勧告が出ました。
報道では葬式にも来てくれないということなので、村八分どころじゃなく村九分ですね。
第3位 ゴミ捨てめっちゃ遠い村
場所:山梨県北杜市
北杜市のある地域に引越しした人は、家の近くのゴミステーションを使わせてもらえないため、何キロも離れたところで捨てていたそうです。
地味にイヤなイジメ・・・。
北杜市だけでなく、山梨の集落ではいろいろな問題がウワサされています。
誰かを傷つけないと生きていけない人ってホントに醜い。
第4位 区長の権限が強すぎる村
場所:新潟県関川村
この村にはかなりの権限を持った有力者がおり、少しでも文句を言った人は即村八分になっていたそうです。
ゴミ置場の利用や山菜採りを禁止されて怒った住民11人は有力者ら3人に対して訴訟を起こしました。
地方裁判所にて「村八分は違法性がある」と訴えが認められ、有力者らに「不法行為の禁止」と「220万円の損害賠償」を命じましたが有力者らが控訴。
しかし、高等裁判所でも「村八分は違法」として控訴を棄却し決着はつきました。
ただ、無視したりする村八分は定義がなくグレーなところが多いので、実際には村八分が完全になくなるということはないでしょう。
第5位 絶交宣言される村
場所:兵庫県加西市
携帯電話の基地局の設置をめぐるトラブルで教育長らが「個人的な付き合いをしない」という「共同絶交宣言」という文書を送りました。
文書を受け取った住人が訴え、地方裁判所は「近隣の葬儀の連絡がなかったり、社会通念上、許される範囲を超えた嫌がらせに当たる」と判断。
教育長らは控訴したが高等裁判所は「村八分は人権を侵害する違法行為」として控訴を棄却しました。
上記はすべて2000年代とか2010年代に起きた最近の出来事であり、村八分は昔話ではないというです。
今もリアル村八分というツイート
今、地元の奄美大島に住んでる。
鬱になった。婦人部から、無視され、何であの子といるわけ?と言われたっけ。明らかに、村八分。
目もあわさず、さける集落の人たち。障害者には冷たい奄美大島の集落。
— 発達障害&強迫性障害&双極性障害 (@rfzrLw3N2JPaJHz) 2018年9月25日
テレビ・雑誌の「田舎暮らし特集」は良いところしか紹介していません。
「自然が豊か」とか「空気がキレイ」でも無視されたら最悪です。
筆者ならこんなところに住まず、すぐに引っ越しします。
そもそも村八分とはどういう意味?
村八分(むらはちぶ)とは、以下の十分ある交際のうち、「葬式」と「火事の消火」以外の八分は付き合わないという意味です。
・火事の消火
・成人式
・結婚式
・出産
・家の新改築
・病気の看病
・水害の復旧
・年忌法要
・旅行
ご近所さんとの付き合いが少なくなった今の時代ではあまりピンときませんが、一言で言うと「住民たちによるいじめ」です。
村八分はどんなことをされるの?
引っ越ししてきた人=部外者となり、住民たち全員から以下のようなことをされます。
・無視もしくは陰口をたたかれる
・地域のイベントに参加させてくれない
以下はさらにひどい村八分の事例。
郵便物が届かない
村八分があるような市町村の中には絶対的な年功序列というところがあります。
そのため、もし同じ集落に住んでいる年上の人に「○○の家には郵便物を届けるな!」と言われれば従うしかありません。
郵便局員だけでなく警察でも年上の人には逆らえません。
こんなところに住んだらネットショッピングなんてできなくなります。
ちょうど収穫時の畑を奪われる
田舎暮らしをするために荒れ果てた土地を借り、なんとか畑にして、いざ収穫というときに「売ることになったから返せ!」と言われます。
『やっとこれから・・・』と軌道にのったところでこんなことされたら頭がおかしくなりそう・・・。
リフォームした家を奪われる
借りたボロボロの空き家を改修した途端、「必要になったから返せ!」などと言われます。
借りているものなので仕方ありませんが、これはあんまりです。
草むしりなどタダ働きをさせられる
若いという理由だけで年配者の土地の草むしりや掃除などをさせられます。
もちろんお礼などはありませんのでタダ働きです。
賞味期限切れのごはんで握ったおにぎりくらいはもらえるかも。
そのほかにも田舎には「近所の葬式を手伝わなければいけない」などのローカルルールがたくさんあります。
もし、そのルールを守らなかったときは不適合者の烙印を押され、いろいろなイジメを受けることになるでしょう。
「映画トリック」とか「世にも奇妙な物語」に出てくるようなひどい村は現実にあるのです。
村八分されない田舎はどこ?
村八分やイジメがないところは「分譲地」です。
昔から住んでいる人が多いエリアや調整区域などはよそ者を受け入れない傾向があります。
しかし、新しく分譲された土地に限っては若い世帯が住んでいるため、協力的な場合が多いです。
以下のエントリーで紹介しているような分譲地であれば、田舎でも村八分にはならないでしょう。
以上、村八分にされる市町村まとめでした。
村八分は他のところでもたくさんあり、田舎に多いです。
これから田舎暮らしを始めたいという人は、村八分がないかネットで調べてから引越ししましょう。