引っ越しは見積もり時に値引き交渉することで、かなり安くしてもらえるケースがあります。
しかし、訪問見積もりに来る人は仕事で毎日のように営業している交渉のプロです。
何も知識がない状態ではそんなプロ相手に勝てないので、以下のよくあるパターンを見てしっかり対策しておきましょう。
最初の見積もりはふっかけてくる
引越し業界はほとんどの会社に「定価」というものがなく、最初の見積もりはかなり高めに出してくる傾向があります。
そのため、引越し侍などの一括見積もりサイトを使って、複数の会社から見積もりをもらって比較することが大切です。
「A社ではこの値段でした」とB社に言って、どんどん値下げすることができます。
最初にA社が提示した金額から半額以下になるというのはよくあることなので、格安に引っ越ししたいという人はまずは一括見積もりをしてみましょう。
「今決めてくれたら…」と即決を迫る
引っ越し業者は他社と料金比較されるのを避けたいため、なるべくその場で即決させようとしてきます。
具体的には「今決めてくれたら安くします」とか「○○のサービスをつけます」などのように言ってくることが多いです。
そんなときは「他の業者も見てから決めます」と伝えましょう。
もしくは「後日になってしまったときの値段を教えてください」と即決ではない場合の料金を確認しておきましょう。
もし、かなりの好条件を提示された場合は即決しても大丈夫ですが、もっと安くしてくれる業者が見つかる可能性もあります。
複数の業者と話してからでも遅くはないので、1社目の値引き交渉では即決しないようにしましょう。
「上司に確認します」と言われる
こちらから何か要望を出した場合、よく言われるのがこの言葉です。
本当に確認しているのなら良いのですが、中にはそのあと演技のような電話が始まるケースもあります。
そのあと「わざわざあなたのために頑張りました」というように、恩着せがましい方向に話が進むことも。
本当はカンタンに引き受けてくれることだったとしても、顧客に恩を売っておくことで契約を断りづらくするというテクニックです。
値引き交渉中はスタッフさんの態度や様子についてもよく観察しておくとよいでしょう。
梱包用のダンボールを置いていく
訪問見積もりの際に見受けられますが、まだ見積もりの段階なのに業者がダンボールを持ってきて、そのまま置いて行ってしまうパターン。
「もう段ボールももらっちゃったし、この業者でいいか…」と思わせる手法です。
もし他の業者に決まった場合、ダンボールの返送費などを請求される場合があります。
返送だけならともかく、最悪の場合は買い取りになるケースも。
そのため、まだ業者が決まっていない段階ではダンボールをもらわないようにしましょう。
条件を減らすと交渉しやすくなる
引越し業者も仕事でやっていますから、なるべく良い条件で契約をしたいというのが本当のところです。
あまりにこちらに良い条件ばかり並べていては、値引きを渋られてしまうこともあります。
どうしても値引きに応じてくれないといった場合、以下のような交渉をしてみてはいかがでしょうか。
「平日に引越しするから安くしてほしい」
「午後に引越しするから安くしてほしい」
人気のある土日や午前中を避けたり、あるいは「そちらの都合に合わせます」と完全に引越し業者の予定に合わせて引っ越しするというのも格安にするコツの一つです。
各社の見積もりを比較する前にこちらが妥協できる部分を考えておくことでスムーズに交渉することができます。
最後の一押しで格安になる
「どうしてももう少しだけ安くしてほしいが、向こうもこれ以上負けてくれる気配がない」というときは「最後の一押し」をしてみるのも有効な手段です。
引越し業者はなるべく即決したいので、これを逆手に取り、自分の方から即決を申し出ます。
「もしあと5000円下げてくれたら、この場で決めます」と言うと、値下げしてくれることが多いです。
値下げ幅はケースバイケースですが、最後の一押しで値下げしてくれる額は5000円程度とみておいた方が良いでしょう。
5000円浮くだけでもかなり助かりますよね。
交渉の主導権も無理なくこちら側に持ってこられるので、おすすめの交渉方法です。
オプション契約に注意
値引き交渉のときに料金の他にも注意しておくべきなのが、各種オプション。
引越しに当然ついているサービスだと思い込み、実は別料金だったなんて話はよく聞きます。
また、これはレアケースですが勝手に余計なオプションをつけられていたなんていうことも。
特に注意が必要なのは「荷物の梱包」です。
荷づくりは誰がやるのか、荷ほどきはどうするのかなどは必ずチェックしておきましょう。
また、楽器などの壊れやすいものやペットがいる場合、業者にお願いすると別料金が発生する可能性もあります。
直前になってから慌てて頼むとお互い困りますし、最悪の場合は受け付けてもらえないこともあるので見積もりのときに確認しておきましょう。
後々トラブルにならないよう、契約の前にしっかり確認し、約束したことは契約書の備考欄に書いてもらえば安心ですね。
家具のサイズや分解に注意
ピアノや大きい家具など、以下のケースに該当したときは分解もしくはベランダからクレーンで吊って運ぶことになります。
・玄関のドアから出せない
・エレベーターに入らない
・廊下を通れない
このような場合はかなり高い追加料金を払うことになるので、値引き交渉のときにいくらになるのか確認するのを忘れないようにしましょう。
複数の業者から見積もりをもらって比較することが引っ越し費用を格安にするコツですが、こういう引っ越し料金が高くなりそうなときこそメリットが大きいですね。
以上、引っ越しあるある〜見積もりの値引き交渉 編〜でした。
以下のエントリーに筆者が値引き交渉したときの見積書もアップしてあるので、これから交渉するという人はぜひご覧ください。 引越しの見積もりって、電器屋みたいにかなり値引きできるってご存知ですか? 筆者も最近引越しましたが、以下のテクニックを使うだけで78,204円も値引きできました ...
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