引っ越し先を決めるとき、まず大事になってくるのが町です。
どんなに良い物件を選んでも、その町に問題があった場合、住みやすさは損なわれてしまいます。
今回は筆者が個人的に引っ越ししたくないと思った町をまとめてみました。
これから引っ越しする人の参考になれば幸いです。
ゴミ袋が1袋135円もする帯広市
ゴミ袋は生活に欠かせないものですが、市町村によっては指定のゴミ袋を使わなければいけない場合があります。
指定されていると、スーパーのレジ袋等で代用することはできず、市町村から購入するほかありません。
その指定のゴミ袋が高ければ、家計も圧迫されてしまいますよね。
日本全国で、指定ゴミ袋の値段が最も高いとされているのが、北海道帯広市です。
市指定のゴミ袋の1枚当たりの値段は、45リットルの物に換算して約135円。
ゴミ袋が指定されている市町村の中で、1枚当たりの値段が最も安い静岡県沼津市は、45リットル換算で1枚約6.5円。
なんと約20倍もの差があるのです。
これだけ高ければ、なるべくゴミを出さないようにする住民が増え、環境を守るという良い側面もありそうですが、ゴミは絶対に出てしまうもの。
ゴミ袋が高いのは家計にとってはデメリットでしかないので、これから引越しをする人はそこも考慮した方が良さそうです。
ちなみに帯広市はゴミ袋は高いものの、オムツは無料で捨てることができるなど、子育て・介護世帯には救済措置があるとのこと。
とはいえ、日本一ゴミ袋が高いということに変わりはないので、引越しをする前によく考えましょう。
日本で一番暑い熊谷市
年々、夏の暑さが厳しくなっていく日本。
35度を越える猛暑日が1ヶ月ほど連続で続くことも、珍しくなくなってきました。
あまり気温が上昇すると命の危険もあり、なるべく暑い地域に住むのは避けたいものです。
暑い地域と言えば九州など南の地域を思い浮かべますが、「日本一暑い」と言われる熊谷市は埼玉県にあります。
気温が40度を越えることもある熊谷市ですが、なぜこんなに暑くなるのでしょうか。
その原因は、内陸部にあることと、2つの現象によると言われています。
まず、熊谷市のある埼玉県は内陸部で、海と隣接していません。
夏の暑い日は、陸と海の温度差で気圧に差が開き、その影響で海から陸に向かって涼しい風が吹きます。
そのため、海に近い場所では比較的涼しくなりやすいのですが、海から遠い埼玉県は涼しい風が届きにくいのです。
加えて、海から埼玉県に風が届くまで、東京などの都市を通ることにより、空気が暖められてしまいます。
やはり、海から遠い地域はそれだけで気温が上昇しやすいということがわかりますね。
さらに、ヒートアイランド現象とフェーン現象も、熊谷市の暑さに拍車をかけていると言われています。
ヒートアイランド現象とは、大都市の中心部に熱が溜まってしまうことです。
原因はさまざまですが、コンクリートやアスファルトに熱が溜まりやすいことがまず挙げられます。
また、エアコンや車などの機械からの熱の放出、さらに植物や土が少ないので気温が下がる要因がないことです。
まさに都市ならではの現象ですが、熊谷市もこの要因に当てはまっています。
さらにもう一つ、フェーン現象とは、上空から熱い空気が下りてくることです。
上空を吹いていた風が、関東平野の山を越え、地上に降りてくることがあります。
上空と地上では気圧が違いますから、空気は降りてくるうちに圧縮され、温度が上がってしまうのです。
その結果、地上に熱い空気が送られるということになります。
熊谷市では2007年8月16日に40.9度という信じられない気温が観測されましたが、このフェーン現象が原因だと言われているのです。
地球温暖化もあり、今後も日本の夏はどんどん厳しくなっていく可能性があります。
暑さに弱い方は、ぜひこういった暑い地域を避け、なるべく過ごしやすい場所に引越しましょう。
樹海がある富士河口湖町・鳴沢村
富士の樹海は自殺の名所として有名です。
正式名称は「青木ヶ原」と言い、富士山の山頂から見ると、木が風になびいて波のように見えることから、樹海と名付けられたという説もあります。
その青木ヶ原は、富士河口湖町・鳴沢村にかけて広がっており、人の住んでいる場所からそんなに離れてはいません。
実はその青木ヶ原に、人知れない村が存在するかもしれないことをご存知でしょうか。
その村は日本の一般社会から孤立しており、「自殺未遂者が暮らしている」「幕府軍の子孫たちが住んでいる」など、さまざまな噂があります。
そもそも存在するかどうかもはっきりしていませんが、目撃例もいくつかあるとのこと。
その昔、富士山の周辺には幻の古部族が暮らしており、自分たちで独自の生活スタイルを築き上げていたと言われています。
その末裔がまだ住んでいるという話もあり、あくまで憶測にすぎませんが不穏な噂が絶えません。
噂が真実でなくとも、ただでさえ自殺者が多い富士の樹海。
樹海の近くでは死体を見てしまう場合もあるとのこと。
また、子どもが樹海に入って迷ってしまうこともあり、何かと不安の種がある場所です。
富士山は日本一の名峰ですが、そういった不安要素を遠ざけたい方には引越し先としておすすめしません。
夏はゴーストタウンと化す湯沢町
80年代から90年代にかけて、スキーが一大ブームになりました。
それに伴い、リゾートマンションが日本各地に激増していきます。
特に新潟県の湯沢町は、1988年に売り出された全国のリゾートマンションの3分の1以上が集中しました。
その後も湯沢町のリゾートは増え続け、2006年の時点ではなんと14,695戸にも上ります。
しかし、これらのリゾートの約6割が、現在は1年に一度も使われておらず、廃墟同然の状態なのです。
スキーブームが去り、人がいなくなった湯沢町のリゾートは、今や100万円以下の破格で売りに出されています。
中にはなんと25万円という物件も。
ただ、管理費や固定資産税などを計算すると、維持費だけで1年間に40万円以上もかかることになり、それが買い手のつかない原因となっています。
また、物件によっては税金を滞納していることも。
うっかり買い取ってしまうと、滞納されていた分の税金も払わなければいけないことになります。
物件自体も、コンロが電気だったり、ベランダがなかったりなど、暮らし向きでないものが大半。
地元の人の定住用としても利用することはできず、負の資産となってしまっています。
今後もますます廃墟化が進みそうな湯沢町は、引越し先としておすすめしません。
安すぎる物件は買い取り条件を必ずチェックするようにしましょう。
地震の被害が出やすい江東区
東日本大震災が起きたこともあり、地震対策には多くの人が関心を寄せていると思います。
日本は地震大国である以上、やはり地震の被害を最小に抑えることは重要です。
そのため、やはり土地自体が地震に弱いところはなるべく避けたいもの。
東京都では、江東区の地盤が圧倒的に弱く、東日本大震災でも多くの被害が出ました。
特に話題になったのは、液状化現象です。
当時、江東区内で確認されただけでも、臨海部を中心として13か所以上の場所で、地面から土砂や水が漏れ出た記録が残っています。
また、それが原因で道路の舗装も破損し、車道も歩道も通行止めになった場所も。
そのような事態になってしまうと、歩いているだけでもケガをしやすくなりますし、酷い場合は家が傾くこともあります。
埋め立てられた土地には比較的新しい建物が多く、地震対策も万全であることが多いですが、地盤そのものが弱ければどうしようもありません。
江東区全域が危ないというわけではありませんが、地震対策を万全にと考えている方には、おすすめできない引越し先です。
特に液状化現象は怖いので、マイホームを購入しようと考えている人は避けた方が賢明と言えるでしょう。
以上、筆者が個人的に引越ししたくない町まとめでした。
以下のエントリーで「ホントに引っ越ししないほうがいい場所ランキング」をまとめてありますのでぜひ一緒にご覧ください。
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