「虫が嫌い!」という人におすすめなのがバルサン(密封した部屋で使用する殺虫剤)です。
引っ越ししてバルサンしたいけど使い方や使うタイミングがわからないという人も多いと思います。
バルサンの使用方法や注意事項までまとめてみました。
バルサンが必要な家はどんな家?
引越したら必ずバルサンを焚かなければいけないというわけではありません。
バルサンは家の中に潜む害虫を駆除するためのものであり、害虫がいる可能性が低い家はもちろんしなくても良いのです。
新築以外の家はバルサンをおすすめ
新築の場合は、既に害虫が家の中にいるとはあまり考えられませんよね。
そのため、新築であればわざわざバルサンを焚く必要はないと考えて良いでしょう。
賃貸であっても、できたばかりの物件で、自分の前に住んだ人がいないのであれば、もちろん新築としてカウントします。
マンションの高層階は必要ない?
新築じゃなくても、気密性の高いマンションの高層階などであれば、害虫が入りにくいと聞いたことがある人もいるかもしれません。
確かに、しっかりしているマンションは害虫が侵入しにくいですし、高層階であればなおさら害虫が登ってくる可能性は低くなります。
不動産屋さんなどに聞いてみて、害虫被害などがあまりない場合はバルサンを焚かなくても良いでしょう。
1階に店舗があるときは要注意
ただし、マンションの高層階であっても、1階に何かしらの店舗が入っている場合は要注意。
特にコンビニや飲食店が入っている場合は、必ずゴキブリなどの害虫がいると思ってください。
排水溝や換気口などから害虫が侵入し、高層階まで登ってくることも充分に考えられます。
そういった物件に住む場合は、やはりバルサンを焚いておきましょう。
バルサンを焚くタイミングはいつ?
バルサンを使うことになっても、いつやればいいのかわからないという人もいますよね。
また、実はいつ焚いても同じというわけではなく、害虫駆除に効果的な時間も存在します。
入居前に焚くのがおすすめ
バルサンは殺虫剤なので毒性があります。
もし家具や家電を置いた状態でバルサンを焚くと、殺虫成分がすべて付着することになってしまいます。
それを防ぐために、家具も家電も置いていない状態の「入居前」に使用するのがおすすめ。
もし旧居から近い場所に新居があるときは、契約を開始したら一度新居に行き、バルサンを焚いておきましょう。
新居が遠方などで厳しい場合は、引越し当日などでも構いませんが、バルサンは荷物を入れる前にしましょう。
時間帯は夜を狙おう
ゴキブリの駆除に力を入れたい場合、夜にバルサンを使用することをおすすめします。
というのも、ゴキブリの活動時間は主に夜だから。
彼らが動き回る時間にバルサンを焚くことによって、簡単に炙り出すことができます。
徹底的に害虫駆除したいなら2回やろう
もし新居がかなり古かったり、害虫がたくさんいそうだったり、または徹底的に害虫駆除をしたい場合、バルサンを2回使うとよいでしょう。
最初にバルサンを焚いたときにゴキブリの卵があったら、そのあと孵化してしまう可能性もあるのです。
そうなっては、またゴキブリが繁殖してしまいます。
ゴキブリの卵が孵化するのに必要な期間は約2週間。
そのため、一度バルサンを焚いて、2週間後にもう一度焚くと徹底的に駆除することができますよ。
バルサンの使い方は?
詳しい使用方法は商品にも書いてありますが、先にイメージしておくとスムーズに進めることができるでしょう。
1.家を密室の状態にする
家中に殺虫成分を撒くので、それが外に漏れると効果が薄れてしまいます。
そのため、家のドアや窓を閉めるのはもちろん、換気扇も作動させないようにしましょう。
部屋に換気口が付いている場合は、全て閉じます。
とにかく家全体を密室状態にすることが、最初の一歩です。
2.部屋のドアなどを開ける
家を密室状態にしたら、今度は部屋を仕切るドアや押し入れ、さらに備え付けの引き出しなどがある場合はすべて全開にします。
殺虫成分が家全体に行き渡るようにするためです。
特に押し入れや引き出しの奥は虫が湧きやすいので、忘れずに開けましょう。
3.家具や家電を保護する
本当は家具や家電が何もない状態で行うのがベストなのですが、どうしても無理な場合は、その状態でバルサンを焚くことになります。
しかし、そのままバルサンを焚いてしまうと、殺虫成分が家具などに付着してしまうだけでなく、煙によって家電が故障してしまう恐れもあるのです。
また、食べ物や食器、調理器具に付着すると、殺虫成分が体内に入ってしまうということも。
それらを防ぐため、家具や家電は家の外に出すか、ビニールなどで覆ってしまいましょう。
冷蔵庫もドアの隙間から煙が入る可能性があるので、大きいゴミ袋などをつなぎ合わせて、冷蔵庫ごと覆ってしまうことをおすすめします。
4.火災報知機にカバーをかける
家具や家電を保護したら、火災報知器にカバーをかけることも忘れずに。
バルサンは煙を出すため、煙探知タイプの火災報知器が作動してしまう恐れがあります。
中にはブレーカーを落とせば作動しないものもありますが、煙や殺虫成分による故障を防ぐためにも、やはりビニールなどで覆うことをおすすめします。
そしてバルサン使用後は、忘れずに必ず元に戻すようにしましょう。
5.バルサン使用開始
準備が整ったら、いよいよバルサンを焚き始めます。
商品にもよりますが、だいたい2~3時間ほど放置する必要があります。
その間はもちろん自分も家の外に出て、時間が経つのを待ちましょう。
6.充分な換気と掃除をする
バルサンを焚き終わった家は、そこら中に害虫やダニの死骸が転がっている状況です。
家に戻ったら、まずは家中のドアや窓を開けて換気しましょう。
商品にもよりますが、最低でも1時間以上の換気が必要です。
また、虫の死骸を取り除くために隅々まで掃除機をかけ、床や壁についた殺虫成分をふき取るために水拭きなども行いましょう。
これでバルサンによる害虫駆除は完了です。
バルサンを焚くときの注意事項
バルサンを使用する際には、注意しなければならないことがいくつかあります。
何も対策しないでやってしまうと、健康を害してしまう恐れも。
そんなことにならないために、注意事項をしっかり確認してから害虫駆除を行いましょう。
赤ちゃんがいる場合
家族に赤ちゃんがいる場合は要注意です。
バルサンの煙に触れさせないことはもちろん、赤ちゃんが使用するもの(おもちゃ・ベッド・タオルなど)も煙には一切触れないようにしましょう。
ひょんなことから殺虫成分が赤ちゃんの口に入ってしまうことも考えられます。
妊婦さんがいる場合
妊婦さんの体に影響があるというわけではありませんが、妊娠中は匂いに敏感になっている場合があります。
そんな中でバルサンの匂いを嗅いでしまうと、気分が悪くなってしまうことも。
そのため、バルサン使用中に家に入らないことはもちろん、バルサン始動のスイッチも、なるべく他の人がやるようにしましょう。
ペットがいる場合
ペットがいる場合も要注意です。
バルサンを焚くときは、どんな種類のペットでも必ず家の外に出しましょう。
室内にいないと体調を崩してしまう子の場合は、一時的に他の家に預けることも考えてくださいね。
犬や猫などの哺乳類は、バルサンが終わったあと、充分な換気を行えば家の中に戻すことができます。
しかし、虫や魚などは殺虫成分に弱いため、数時間の換気をしただけでは死んでしまう恐れがあるのです。
そのため、換気や掃除を行った上で、最低3日間は空けてから家に戻すようにしましょう。
以上、バルサンの使い方や注意事項まとめでした。
以下のエントリーでは引っ越しのやることリストもまとめてあるので、ぜひご覧ください。 引越しはやることが多くて「いつ何をすればいいのか分からない」という人は多いと思います。 そこで今回は「引越しの手続きチェックリスト」を完全版として作成してみまし ...
引っ越し手続きのチェックリストpdf!引越しのやること全まとめ